これくらいの規模の街なら、たいてい郷土史博物館があります。Yverdon にあるのは 未来 の博物館、いや、 人類がこれまでに思い描いてきたあらゆる未来の博物館です。Maison d’Ailleurs(「どこか他所の家」)は、 SF、ユートピア、そして voyages extraordinaires(驚異の旅)に捧げられており、地球上にこれに類する施設は ほんの一握りしかありません。それが静かなスイスの湖畔の街にあるというのは、まさに午後のひとときを割く価値の ある、うれしい驚きです。
始まり
この博物館は、一人の偏執的な収集家のおかげで存在しています。1976年、フランスの作家 Pierre Versins は、二十年以上かけて集めたSFの蔵書を市に寄贈しました。それは彼の記念碑的著作 Encyclopédie de l’utopie, des voyages extraordinaires et de la science-fiction を支えたのと同じ宝の山でした。彼のコレクションとして 始まったものは、今やこの種では世界最大級です。書籍、映画ポスター、漫画、玩具、レコード、オリジナルアートから なる 120,000点を超える 資料センターであり、16世紀 にまでさかのぼる収蔵品もあります。
館内
博物館はすべてを一度に見せるのではなく、ひとつのテーマを軸にした 企画展 を構成しているので、いつでも 新しい発見があります。今の展示は ailleurs.ch をご覧ください。常設の至宝は Espace Jules Verne で、2008年に歩道橋を渡った先に開かれた一棟です。世界でも最も重要なジュール・ヴェルヌ のコレクションのひとつを擁し、SFの源流をたどる道のりとなっています。冷たさのない知的さがあり、子どもは ロケットや光線銃に引き込まれ、大人はその奥にある思想に留まります。
建物
舞台立てにも一ひねりあります。1991年 以来、博物館は Place Pestalozzi のすぐそば、Yverdon の かつての監獄 を使っています。思い描かれた未来が、古い独房に並べられているのです。
実用メモ
- 水曜から日曜、11:00〜18:00 開館(祝日も)。12月25日と1月1日は休館。 入館料はオンラインに 掲載されていないので、ailleurs.ch で確認するか、到着時にお求めください。 一時間から九十分 ほど見ておきましょう。
- 場所: 旧市街の Place Pestalozzi 14。駅から数分、Château d’Yverdon の隣です。
組み合わせる
Maison d’Ailleurs、Château d’Yverdon、そして旧市街のカフェは、いずれも Place Pestalozzi で互いに 一分以内。午後の Centre Thermal の前に、徒歩で過ごす午前の自然な拠点です。まずは思索的な未来、それから 温かなお湯を。